一
はじめまして。
後藤三太と申します。千利休の家系に生まれ、三歳から武者小路千家で茶道の稽古に励み、2025年7月には「茶通箱」の称号を賜りました。
茶道を習うことは、ただお茶を点てるだけではありません。相手を思いやる心、すなわち「おもてなしの精神」を養うことにつながります。私はこの心を、一人でも多くの方に、特に若い世代に伝えていきたいと考えております。
茶道を通じて人と人が心を通わせ、やがては世界の平和につながっていく。その第一歩として、茶道教室を主宰いたします。皆様にぜひ、和のひとときを体験していただきたいと願っております。
2024年10月25日 明治神宮 献茶式 副席にて
二
茶道は、敷居の高いものではありません。
茶道と聞くと、多くの方が「作法が難しい」「正座が苦手」「道具や茶室に高額な費用が発生する」と感じるかもしれません。しかし本当は、茶道は年齢も、性別も、国籍も、経験の有無も問わず、誰もが楽しめる日本の文化です。
大切なのは、完璧な作法ではありません。相手を想い、道具を選び、空間を整え、一服のお茶に心を込める。その所作に、その時間に価値があります。
コーヒーを1杯飲むような気軽さで、1日のどこかに茶道のひとときを。そんな時間を、皆様と共有できましたら幸いです。
三
いまの時代にこそ、お茶のある時間を。
スマートフォンを開けば、情報が絶え間なく流れ込んできます。便利になった一方で、「落ち着く時間がない」「常に何かに追われている」と感じる人は少なくありません。世界中で瞑想やマインドフルネスが広まっているのは、人々が便利さの先にある「心を整える時間」を求め始めたからです。
私は、茶道こそがその役割を担えると信じております。茶道は、日本が古くから大切にしてきた、いわば「日本版のマインドフルネス」。毎日のたった十分でいい。お茶を点てる時間が、自分自身と静かに向き合うひとときになります。
四
これから、したいこと。
いつか、茶道に必要な道具を1箱に納めた「茶箱」を通じて、その十分間を、もっと気軽に日常へ持ち運んでいただけたら。そんな準備も、少しずつ進めています。私に与えられたささやかな目標は、茶道を通じて人と人が心を通わせ、自分と向き合える場所をひとつずつ増やしていくことです。